北川フラムの対話シリーズ 知をひらく人たち 第2回「大岡信」 ゲスト:池澤夏樹(作家・詩人)

この国の文化の諸ジャンルを切り拓いた“巨人”たちは、あふれるような好奇心に導かれた該博な知と深い歴史意識を礎に、専門性を越え、いかに人々(他者)に向けて自らの仕事をひらこうとしたのか――。その仕事と生き方を通して未来への針路を探るシリーズの第2回は、4月5日に逝去された現代日本を代表する詩人、大岡信さんを取り上げます。
その清新で実験精神に富んだ詩と批評で戦後詩を大きく変えた大岡さん。ジャンルを超えた芸術家との共作や芸術論も手掛け、「連詩」によって現代詩を国内外の詩人との協働の場へとひらいたことでも知られます。古今東西の詩歌を渉猟し、6762首を選んだ「折々のうた」は、詩歌を一般の人々の生活に取り戻す営為でもありました。「孤心」と共同の往還のなかで、詩とことばの可能性を豊かに切り拓かれた大岡さんの仕事と生き方を、若き日に大岡さんの詩と出会い、詩への入口を見つけたと語る池澤夏樹さんと、50年に渉る「不肖の弟子」と自らを称する北川フラムが語り合います。
- 日時
2017年6月9日(金) 19:00-20:30
- 会場
クラブヒルサイドサロン(ヒルサイドテラスアネックスB棟2F/東急東横線代官山駅より徒歩3分)
- 定員
50名(要予約)
- 会費
一般2,000円 クラブヒルサイド会員/学生1,000円
- メール予約
①氏名(ふりがな)
②連絡先
③会員/非会員/学生
④参加人数
を明記の上、を明記の上、「6/9知をひらく人たち参加希望」の件名でE-MAILを送信してください。折り返し、予約確認メールをお送りいたします。 - 参考図書
『自選 大岡信詩集』 (岩波文庫)
- 主催
クラブヒルサイド
- 共催
現代企画室
- 協力
代官山 蔦屋書店
- 池澤夏樹(いけざわ・なつき)プロフィール
- 作家、詩人。1945年北海道帯広市に生まれる。小学校から後は東京育ち。以後、多くの旅を重ね、3年をギリシャで、10年を沖縄で、5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。1987年に『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。その後の作品に『マシアス・ギリの失脚』、『花を運ぶ妹』、『静かな大地』、『キップをなくして』、『カデナ』、『アトミック・ボックス』など。東北大震災に関わる著作に長篇エッセー『春を恨んだりはしない』と小説『双頭の船』がある。最新作は小説『キトラ・ボックス』。2011年に完結した『池澤夏樹=個人編集 世界文学全集』に続いて、2014年から『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集』を刊行中。
- 北川フラム(きたがわ・ふらむ) プロフィール
- 1946年新潟県高田市(現・上越市)生まれ。東京芸術大学卒業。アートフロントギャラリー主宰。主なプロデュースとして「アントニオ・ガウディ展」、「子どものための版画展」、「アパルトヘイト否(ノン)!国際美術展」など。「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」「瀬戸内国際芸術祭」、今年開催される「北アルプス国際芸術祭」「奥能登国際芸術祭」の総合ディレクターを務める。
予約・お問い合わせ
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