読書会「人は本を読んで旅に出る」 第10回 「ヨーロッパとイスラムの間で~マンガで巡る中東の旅」 ゲスト: 酒井啓子(中東研究家)

国際政治の矛盾と混沌が凝縮する中東。複雑な中東情勢を多角的な視点から見つめ、血の通った言葉で伝えてこられた酒井さんが、今回選んでくださったのは、イラン初のマンガ『ペルセポリス』です。イスラム革命、イラン・イラク戦争と続く激動の時代をたくましく感受性豊かに生きるイラン人少女の半生をユーモアと斬新なタッチで描いたマルジャン・サトラピの自伝的マンガは、30カ国以上で出版、ベストセラーとなり、「ニューヨーク・タイムズが選ぶ注目すべき本」に選ばれるなど、数多くの賞を受賞、アニメ映画化もされました(カンヌ国際映画祭審査員賞受賞)。メディアの報道では見えない中東の地で生きる人々の生に、酒井さんと共に思いを馳せたいと思います。
- 酒井 啓子プロフィール
- 中東研究家。1959年生まれ。千葉大学法政経学部教授。専門はイラク政治史、現代中東政治。東京大学教養学部教養学科卒業後、アジア経済研究所に勤務。この間、ダーラム大学中東イスラーム研究センターにて修士号を取得。1986 年~1989 年まで在イラク日本大使館にて専門調査員として勤務。2005 年より東京外国語大学大学院教授、2012年より現職。日本における中東研究の第一人者であり、中東の政治・社会から国際政治まで、貴重な提言や講演などの活動も行っている。著書に『イラクとアメリカ』(アジア調査会アジア太平洋賞大賞)、『イラクは食べる――革命と日常の風景』『中東から世界が見える イラク戦争から「アラブの春」へ』『移ろう中東、変わる日本』など多数。
- 出演
酒井啓子 (中東研究家)
- 日時
2016年11月18日(金)※終了しました
- 会場
クラブヒルサイドサロン(ヒルサイドテラスアネックスB棟2F 東急東横線[代官山駅]下車、徒歩3分)
- 定員
30名(要予約)
- 会費
一般3,500円 クラブヒルサイド会員/学生2,500円(事前振込)
※スープ付 - メール予約
氏名、連絡先、参加人数を明記の上、「11/18読書会参加希望」の件名でE-MAILを送信してください。折り返し、予約確認メールをお送りいたします。(要予約)
※一般受付は開催日の2か月前から開始いたします - 読書会テキスト
マルジャン・サトラピ著『ペルセポリス I イランの少女マルジ』
『ペルセポリスII マルジ、故郷に帰る』(バジリコ) - 共催
- 協力
代官山 蔦屋書店
予約・お問い合わせ
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