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遠山正道の“おいしい教室” ~お弁当から食文化が見える 第4回 レポート

2012年9月8日(土) サロンウエスト

おいしい教室

 フランスに渡り25歳でお店をオープン。星を獲得後は、それを維持し続けるシェフの松嶋啓介さん。震災後はスープストックトーキョーと共に支援活動も行っています。お店への思いを込めたロゴを自らデザインされたり、アートや音楽を融合させたビストロをオープンされるなどエネルギッシュな活動を続けています。

 「日本人は世界に対して発言できる力と能力があるがしていない。君が言わなきゃだめだ」同郷の先輩でもある彫刻家(サグラダファミリア主任彫刻家・外尾悦郎氏)から言われた言葉は松嶋さんの使命になったと言います。フランスでのさまざまな出会いが、その活動や発言に繋がっていると感じました。

おいしい教室

 “フランス人に食べさせたい弁当”がテーマのお弁当発表。「そうです、でも、お元気でしたか?心配です」いきなりポエムを読む遠山さん。フランス語に訳すると謎はとけ、一気に笑いが広がります。そのフランス語訳は「Si, mais ca va? souci」。登場したのはしめ鯖寿司。毎回、思いもよらない視点で楽しませてくれます。
 松嶋さんのお弁当は伝統的なフランス料理を詰めたもの。伝統的な食文化が薄くなり、アイデンティティを失いつつあるフランス。自分の国を考えて欲しいというメッセージを込めたと言います。

おいしい教室

 受講生も自らの思いとともにお弁当を発表。全てのお弁当を試食され「これだけ食事に対して気持ちを込められる人たちがいるんだったら、日本も大丈夫」と松嶋さん。「食を通して人を良くする。食を大事にすることが、世の中の歪みを治すこと」「自分のミッションは日本と世界を食でつなぐこと。皆さんが弁当箱に込めた気持ちとほぼ変わらない」松嶋さんの誠実な態度と情熱に、皆が惹きつけられました。日本とフランスの食文化の違いなど興味深いお話が次々と飛び出した今回。日本という国や文化について考えるキッカケにもなりました。

 想像を超える驚きや気付きのあるおいしい教室。次回のゲストは小山薫堂さん、テーマは「サプライズ!」。一体どんな驚きがあるのでしょうか。

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