ヒルサイドライブラリーでは、文学、美術、建築、まちづくり、デザイン、思想、科学、経済、ジャーナリズム、音楽、ファッション等、さまざまな分野の第一線で活躍されている方々を“目利き”としてお迎えし、それぞれが「いい」と思われる本を10冊ずつ選んでいただいています。
土屋 恵一郎[Tsuchiya Keiichiro]
1946年東京生まれ。法学者、能研究者。1969年明治大学法学部卒、同大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学。中村雄二郎のもとでハンス・ケルゼン、ジェレミ・ベンサムなどを学ぶ。専門は18世紀イギリス功利主義の研究と現代の正義論・自由論。現在、明治大学法学部教授。また、1980-2003年にわたって24年間、能を中心とした演劇研究・上演団体「橋の会」を運営にたずさわる。能・歌舞伎の評論、解説を多くするほか、能楽の脚本・プロデュースも手がける。2006-10年には、能楽のあらゆる可能性を求めて活動する「能楽現在形」の制作プロデューサーをつとめ、全13回の公演を行なった。芸術選奨選考委員(伝統芸能部門)、芸術祭審査委員(演劇部門・舞踊部門)を歴任。大阪国際フェスティバル「フェスティバル能・狂言」芸術監督。観世文庫理事。著書に『能―現在の芸術のために』『元禄俳優伝』『正義論/自由論』(ともに岩波現代文庫)、『ベンサムという男―法と欲望のかたち』(青土社)など。
関連情報
- 橋の会事務所 : http://www.hashinokai.com/