ヒルサイドライブラリーでは、文学、美術、建築、まちづくり、デザイン、思想、科学、経済、ジャーナリズム、音楽、ファッション等、さまざまな分野の第一線で活躍されている方々を“目利き”としてお迎えし、それぞれが「いい」と思われる本を10冊ずつ選んでいただいています。
佐藤 忠男[Sato Tadao]
1930年新潟県生まれ。映画評論家。新潟市立工業高等学校卒業(現在、新潟市立高志高等学校)。1956年刊行の初の著書『日本の映画』でキネマ旬報賞を受賞。国鉄、電電公社などの勤務を経て、『映画評論』『思想の科学』の編集に携わるかたわら、評論活動を行う。1962年映画評論家として独立、映画を中心に、演劇、文学、大衆文化、教育と幅広い分野にわたり執筆活動を展開する。また、日本映画大学の学長として、後進の育成にも尽力する。1996年に紫綬褒章を受章。その他、芸術選奨文部大臣賞、「韓国王冠文化勲章」(韓国)、「フランス芸術文化勲章シュバリエ章」(フランス)等を受賞。『映画の真実』(中公新書)、『映画で読み解く「世界の戦争」』(ベストセラーズ)、『日本映画史1-4』(岩波書店)、『長谷川伸論』(岩波現代文庫)、『知られざる映画を求めて』(現代書館)、『完本 小津安二郎の芸術』(朝日文庫)、『新世紀アジア映画』(キネマ旬報社)など著書多数。