ヒルサイドライブラリーでは、文学、美術、建築、まちづくり、デザイン、思想、科学、経済、ジャーナリズム、音楽、ファッション等、さまざまな分野の第一線で活躍されている方々を“目利き”としてお迎えし、それぞれが「いい」と思われる本を10冊ずつ選んでいただいています。
加藤典洋[Kato Norihiro]
1948年山形県生まれ。東京大学文学部フランス文学科を卒業。文芸評論家。国立国会図書館員、明治学院大学国際学部教授を経て、現在、早稲田大学国際学術院教授。現代文学、思想史、政治、歴史認識と幅広く発言する。『言語表現法講義』(岩波書店)で第10回新潮学芸賞、『敗戦後論』(講談社)で第9回伊藤整文学賞評論部門、『テクストから遠く離れて』(講談社)と『小説の未来』(朝日新聞社)で第7回桑原武夫学芸賞受賞。そのほかの著書に『アメリカの影』 (河出書房新社)、『日本風景論』(講談社)、『加藤典洋の発言』(全3巻、海鳥社)、『太宰と井伏―ふたつの戦後』(講談社)、『文学地図-大江と村上と二十年』(朝日選書)、『さようなら、ゴジラたち―戦後から遠く離れて』(岩波書店)などがある。小林秀雄賞、太宰治賞の選考委員。