ヒルサイドライブラリーでは、文学、美術、建築、まちづくり、デザイン、思想、科学、経済、ジャーナリズム、音楽、ファッション等、さまざまな分野の第一線で活躍されている方々を“目利き”としてお迎えし、それぞれが「いい」と思われる本を10冊ずつ選んでいただいています。
宇根 豊[Une Yutaka]
1950年長崎県生まれ。百姓。農学博士。1973年福岡県農業改良普及員となる。1978年減農薬稲作運動を提唱。1989年糸島郡二丈町で就農。2000年福岡県庁を退職し、NPO法人「農と自然の研究所」設立、代表理事に就任。「虫見板」「ただの虫」「生きもの調査」「環境稲作」の提唱者。近年は科学を包含した「百姓学」を創学。
著書に『田んぼの忘れもの』(葦書房)、『百姓仕事が自然をつくる』(築地書館)、『天地有情の農学』(コモンズ)、『虫見板で豊かな田んぼへ』『農と自然の復興』(ともに創森社)、『農がそこに、いつも、あたりまえに存在しなければならない理由』(北星社)、『農は過去と未来をつなぐ―田んぼから考えたこと』(岩波ジュニア新書)、『百姓学宣言―経済を中心にしない生き方』(農山漁村文化協会)などがある。2006年第7回明日への環境賞受賞、2009年第一回生物多様性アワード受賞。