ヒルサイドライブラリーでは、文学、美術、建築、まちづくり、デザイン、思想、科学、経済、ジャーナリズム、音楽、ファッション等、さまざまな分野の第一線で活躍されている方々を“目利き”としてお迎えし、それぞれが「いい」と思われる本を10冊ずつ選んでいただいています。
大岡 信[Oooka Makoto]
1931年静岡県生まれ。詩人。父(歌人・大岡博)と窪田空穂の影響で、沼津中学時代に作歌・詩作を行なう。一高文科から東大国文科卒業。在学中に「現代文学」、卒業後「櫂」に参加し、「シュルレアリスム研究会」「鰐」を結成。読売新聞外報部勤務を経て、明治大学・東京藝術大学教授をつとめた。詩と批評を中心とした多様な精神活動を行い、また連歌から発展させた連詩を外国人とも試みている。日本芸術院会員。文化功労者(1997年)、文化勲章受章(2003年)、フランス・レジオン・ドヌール受章(2004年)など受賞多数。主な詩集に、『詩への架橋』(岩波新書)、『春 少女に』(書肆山田)、『故郷の水へのメッセージ』『地上楽園の午後』(ともに花神社)、『大岡信全詩集』(思潮社)、著書に『折々のうた』(正・続・第三-第十・総索引・新1-9・総索引、岩波新書)『紀貫之』(筑摩書房)、『岡倉天心』(朝日新聞社)、『うたげと孤心』(集英社)、『詩人・菅原道真』(岩波現代文庫)、『大岡信著作集』(全15巻、青土社)、『日本の古典詩歌』(全6巻、岩波書店)などがある。
2009年、出身地の三島市に「大岡信ことば館」がオープンした。
関連情報
- 大岡信ことば館 : http://www.zkai.co.jp/kotobakan/