ヒルサイドライブラリーでは、文学、美術、建築、まちづくり、デザイン、思想、科学、経済、ジャーナリズム、音楽、ファッション等、さまざまな分野の第一線で活躍されている方々を“目利き”としてお迎えし、それぞれが「いい」と思われる本を10冊ずつ選んでいただいています。
入澤 美時[Irisawa Yoshitoki]
1947年埼玉県生まれ。編集者。1966年東京都立新宿高等学校卒業。1967年株式会社美術出版社入社。1980年同退社。1982年入澤企画制作事務所を設立。「溪流フィッシング」「ヘッドウォーター」「季刊 陶磁郎」「季刊 つくる陶磁郎」「もくたろ」といった雑誌を創刊し、編集長をつとめた。釣りややきものの世界だけでなく、文学、思想、歴史、美術、工芸、建築、デザイン、写真、生態、地誌、食、旅……と手がけた書籍、雑誌の分野は幅広い。長良川河口堰反対運動活動、「大地の芸術祭 越後妻有トリエンナーレ」への選考委員としての参加、古民家「六所の家」の再生など、さまざまな活動を通し、地域・地方の再生を唱え、尽力した。著書に『考える人びと―この10人の激しさが、思想だ』(双葉社)、『東北からの思考―地域の再生、日本の再生、そして新たなる協働へ』(共著、新泉社)がある。2009年3月食道癌のため逝去。