ヒルサイドライブラリーでは、文学、美術、建築、まちづくり、デザイン、思想、科学、経済、ジャーナリズム、音楽、ファッション等、さまざまな分野の第一線で活躍されている方々を“目利き”としてお迎えし、それぞれが「いい」と思われる本を10冊ずつ選んでいただいています。
青木 保[Aoki Tamotsu]
1938年東京都生まれ。文化人類学・文化政策専攻。東京大学大学院修了(文化人類学専攻)、大阪大学で博士号取得(人間科学)。1965年以来、東南アジアをはじめアジア各地で文化人類学的フィールドワークに従事。大阪大学教授、東京大学教授、政策研究大学院大学教授などを経て、現在、青山学院大学特任教授。ハーバード大学客員研究員、仏国立パリ社会科学高等研究院客員教授、独コンスタンス大学客員教授などをつとめた。『儀礼の象徴性』(岩波書店)でサントリー学芸賞(1985年)、『「日本文化論」の変容』(中央公論新社)で吉野作造賞(1999年)を受賞。2000年には紫綬褒章を受章する。2007年4月から2009年7月まで、18代目の文化庁長官をつとめた。著書に、『沈黙の文化を訪ねて』(中央公論新社)、『異文化理解』『多文化世界』(ともに岩波書店)などがある。